沙汰の天秤

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ミクと水没都市 感想

ミクと水没都市をクリアした話。

 


Switchで遊べる【ミクと水没都市】について、ネタバレ無しで感想をしたためておこうと思います。

このゲームとの出会いはニンテンドーeショップをうろうろしてた時です。
スクショの雰囲気が良かったのと、戦いがないという説明文。
そしてお手頃お値段に惹かれて購入しました。

ストーリーとしては、まず、いきなり小舟がゆらゆら漂流しています。
どこかの都市の残骸に小舟が接触して、寝ていた女の子(ミク)が起きます。
続いて同行者のぐったりしている男の子(タク)を抱き抱えてベンチだったいい感じのところに寝かせるのですが、タクは見かけによらず腹を掻っ捌かれています。かなり重傷です。
ここから、ミクが「傷の手当てをしなきゃ」とか「火を起こさなきゃ」とタスクを思いついて、都市を巡って物資を集めて戻り、また探索へ出かける、という流れです。

マップは探索した場所が可視化されていくタイプなので、隅々まで調べて完全開放させたくなります。
苔むして崩れた大型ビルやらホテル、病院などが点在していて、フィールドの雰囲気はかなり良いのですが、調べられる建物は少ないです。
物資がある建物はマップ上で赤く表示される上、赤白の垂れ幕のような目印が屋上にあるので、単純にストーリーが詰むことはなさそうです。
このような建物は上陸時に「何かあるかもしれない」とメッセージウインドウが表示されます。
また、上陸地点には赤い花のついた蔦が生茂っているので、建物の周り一周すれば、探索ポイントかどうかの判断はつきます。

廃墟では、上に登れる/下に降りられる箇所の目印として花付きの蔦や、壁のちょっとした白い出っ張り、黄色の梯子、水色のパイプを駆使してクライミングをしていき、屋上で物資を手に入れることが目標です。
また、廃墟ごとに(物資のない小さな廃墟でも)、「秘密」という収集要素が散らばっており、これにはイラストが描かれています。
どうやらこれを集めることで、この世界に何が起こったのかが薄らわかるようです。

あとは動物とランドマークを発見すると、これらも記録されていきます。
ボートで進んでいるとイルカ?のような動物が一緒に着いてくることがあって可愛いですね。
ランドマークは建物探してうろうろしているうちに勝手に埋まりました。

ひとまず、3時間ほど遊んでストーリークリアしました。
秘密と動物の収集は未完了ですが、クリア後も探索は継続できるため、しっかりコンプリートもできるようです。
取り逃がした秘密がどこにあるかわからなくて本当に悔しいのですが、あのマップ上に散らばる廃墟を1個ずつ端から調べていく気力がなくなってしまいました。
敗北です。最初から適当に進まず、端からいっとけばよかった…

全体を通して、強く購入を勧められるソフトかというと、微妙な点がいくつかあります。

・単調で同じことの繰り返しになり飽きてくる。
建物ごとに屋上までのアプローチは異なりますが、手段は変わらずクライミングなので作業感が強い。
ルートも秘密集めに横道に逸れる程度で基本一本道です。
操作をミスって落下したり、難しいボタン入力を要求されることもないので、「アクションゲーム」とも言えず…刺激が薄いという感じ。
物資をとるごとにストーリーが明かされますが、インパクトは弱いと個人的には思いました。

・全体的に操作がもっさりしている
小舟はかなり大振れするし、都市の残骸の細い隙間に入ってみよう!という時の操作が難しい。
早く移動したくても、船のパーツを見つけてターボ時間延ばす必要があるため、最初はひたすらノロノロ彷徨う時間が長い印象です。
ミクもぴょんぴょんクライミングできるくらい握力と腕力は抜群ですが、ダッシュがなく小走りのみなので、どうしても一つ一つの行動に時間がかかります。

この点は、ストーリー中よりも寧ろその後の秘密集めの時にもどかしかった。

・言葉が出てこないこと
タスクと建物の名前以外は一切言葉が出てこないため、アーカイブのイラストから何があったか考察しがいがある。
逆にいうと、明解なストーリーを求めている方には、「はっきりしない意味不明なストーリー」というモヤモヤ感が残りそうです。


上記理由から、「アクションも求めていないし、戦闘もしたくない。ただ探索するだけの雰囲気ゲーを求めている」という方にはオススメします。

個人的にはゲームに爽快感も欲しいので、今回はちょっと合わなかったかな…